説明
リズムの弾みだけでなく旋律の抑揚が表情を決める、歌うことに重心を置いたヘ長調の舞曲です。「スウェーデン民族舞曲集」第3部の第22番で、第21番と同じく約73秒、590音の中級曲です。スウェーデンの民俗舞曲をピアノのためにまとめた曲集の一曲で、作者名は伝わっていません。
ヘ長調の3拍子です。音域は低音のヘ(F2)から変ロ(B♭5)までで、主音ヘを低い側の端に置いています。第21番と長さや密度は近いものの、低音はそれほど深く下りず、旋律の歌わせ方に重心のある書き方です。
音の数を処理するだけでなく、フレーズの山と谷をどう描くかが課題になります。まず通常の速さで聴いて旋律の流れをつかみ、そのあと再生速度を下げて右手のフレーズのまとまりを確かめるとよいでしょう。A-Bループで一つのフレーズを繰り返し、手の色分けで伴奏の左手が旋律の邪魔をしていないかを確認します。61鍵の範囲から外れる音はありません。同じく長調の第21番と続けて弾くと、2曲の性格の違いがよくわかります。
特定の曲集に属さない単独のピアノ小品を集めたカテゴリ。多彩な性格を持つ作品が391曲並び、気軽に聴き比べられる
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作曲家について
伝統曲
「伝統曲」は特定の作曲家によらず、各地で伝承されてきた民謡や舞曲をまとめた分類です。本サイトには北欧の民俗舞曲をはじめ、地域や時代を超えて口伝えに継承された57曲を収録しており、クラシックの作曲家による作品とは異なる、土地に根ざした音楽の魅力を伝えています。作曲家名が特定されない点も、伝統音楽ならではの特徴です。
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