説明
跳ねる付点のリズムの右手が、8分音符で刻まれる左手の2音和音に乗って進む、44秒ほどのイ短調の舞曲です。『Traditioner af Swenska Folk-Dansar』第1部の第10番で、この曲集は19世紀初めのスウェーデンで3部に分けて出版されました。土地ごとに伝えられた踊りの音楽を記録したもので、旋律の作り手は分かっていません。
イ短調、4分の3拍子。右手は付点8分音符と16分音符の跳ねるリズムを含み、8分音符、付点のリズム、16分音符がほぼ同じ割合で混ざります。左手は2音の和音を8分音符で刻む部分が多く、旋律の下で途切れずに和声を鳴らし続けます。音域はC3からG5までと低音が浅く、全体が中音域に集まっています。
中級レベルで、音数は388です。左手の8分音符の和音は、腕に力が入ると重く硬い響きになりがちです。手首を柔らかく保ち、右手の旋律より一段控えめに鳴らすことを意識してください。手の色分けで左手の刻みが常に続いていることが見て取れます。再生速度を落として左手だけを先にさらっておくと、両手で合わせるときに楽になります。
特定の曲集に属さない単独のピアノ小品を集めたカテゴリ。多彩な性格を持つ作品が391曲並び、気軽に聴き比べられる
「ピアノ小品」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
伝統曲
「伝統曲」は特定の作曲家によらず、各地で伝承されてきた民謡や舞曲をまとめた分類です。本サイトには北欧の民俗舞曲をはじめ、地域や時代を超えて口伝えに継承された57曲を収録しており、クラシックの作曲家による作品とは異なる、土地に根ざした音楽の魅力を伝えています。作曲家名が特定されない点も、伝統音楽ならではの特徴です。
伝統曲の作品一覧を見る →