説明
息つく間もなく走り続ける、第2巻でも特に速く技巧的な前奏曲の一つです。ニ短調で書かれ、『平均律クラヴィーア曲集』第2巻の第6曲にあたります。
ニ短調の4分の3拍子。速い音階や分散和音の音型が両手の間で受け渡され、途切れることなく駆け抜けていきます。主に2つの声部で書かれ、一方の手が走るあいだ、もう一方の手が支えに回る形が入れ替わりながら続きます。音型は一貫していますが、転調を重ねながら勢いを保って終わりまで進みます。音域は嬰ハ2からロ5までで、61鍵に収まります。
上級レベルで、このデータでは約1分33秒に1079音と、かなりの密度です。速い音型を両手とも同じ粒立ちで弾き、受け渡しの継ぎ目を目立たせないことが課題で、指の独立と持久力が求められます。手の色分けで音型が左右どちらにあるかを確かめ、再生速度を大きく落としてから少しずつ上げていくのが確実です。A-Bループで難しい箇所を区切って練習するとよいでしょう。
バッハが作曲した鍵盤楽器のための前奏曲とフーガの曲集。全24調を網羅し、対位法の頂点とされる名曲集
「平均律クラヴィーア曲集」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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