説明
16分音符を含む活発な主題が3つの声部を軽快に渡り歩く、ハ長調のフーガです。『平均律クラヴィーア曲集』第2巻の最初のフーガにあたります。第2巻は第1巻と同じく24の長調と短調を巡る前奏曲とフーガの曲集で、1740年代初め頃にまとめられました。
4分の2拍子の3声で、主題は軽快な動きの中で対位法的に組み合わされていきます。第1巻冒頭のハ長調のフーガが4声でゆったりと進むのに対し、こちらは動きが軽く、性格がかなり異なります。ハ2〜ハ6の音域は、61鍵の鍵盤ですべてまかなえます。
約2分48秒、1030音(このデータでの値)の上級曲です。速い主題がどの声部に現れても同じ明瞭さで弾けるようにすることと、片手で2つの声部を受け持つ箇所の指の分担が課題です。主題の入りを見失わないよう、再生速度を落として3つの声部を聴き分け、A-Bループで主題が重なる箇所を繰り返すと、フーガの組み立てが分かりやすくなります。同じ第2巻の前奏曲第1番と続けて弾くと、第2巻の幕開けとしてのまとまりが感じられます。
バッハが作曲した鍵盤楽器のための前奏曲とフーガの曲集。全24調を網羅し、対位法の頂点とされる名曲集
「平均律クラヴィーア曲集」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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