説明
8分の6拍子の軽快な動きが最初から最後まで続く、ト長調の3声フーガです。『平均律クラヴィーア曲集』第1巻の中でも特に活気に満ちた第15番です。第1巻は自筆譜に1722年の日付をもち、長調・短調のどの調にも前奏曲とフーガを1組ずつ置いています。
ト長調、8分の6拍子の3声フーガです。活発な主題が3つの声部に受け渡され、もとの形に加えて上下を反転させた形でも盛んに用いられます。8分の6拍子の2つの大きな拍に乗って、細かな動きが途切れずに続きます。230秒で1691音と規模が大きく、音域はC2からC6までで、61鍵の鍵盤に収まります。
難易度は上級です。軽快な速さで長い時間を弾き続けるため、明るい表情を保つ集中力と、3声を均等に動かし続ける持久力が求められます。主題の反転形も含めて、どの声部に主題があるかを把握しておくことが大切です。再生速度を落として楽譜表示で主題の形を確かめ、手の色分けで3声の分担を整理してください。長い曲なので、A-Bループで部分ごとに仕上げてからつないでいくと、無理なく全体を組み立てられます。
バッハが作曲した鍵盤楽器のための前奏曲とフーガの曲集。全24調を網羅し、対位法の頂点とされる名曲集
「平均律クラヴィーア曲集」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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