説明
曲集の後半に入って最初に現れる長調の前奏曲が、このト長調の第15曲です。短く明るい練習曲風の1曲で、『平均律クラヴィーア曲集』第1巻に収められています。
4分の4拍子で、右手が16分音符の分散和音の音型を途切れなく弾き、左手は8分音符を中心とした低音で拍を支えます。途中では両手の役割が入れ替わる部分も現れ、音型が上下に広がりながら和声を進めていきます。全体は短く、終始明るい響きの中で一気に終わります。音域はニ2からハ6までで、61鍵に収まります。続くフーガは8分の6拍子の軽快な3声フーガで、前奏曲の明るさを引き継ぎます。
中級レベルで、このデータでは約1分12秒、608音と、短さの割に音数があります。分散和音を手の形で素早くとらえ、16分音符を均等な粒で並べることが課題で、指をくぐらせる動きを滑らかにする練習にも向いています。手の色分けで音型がどちらの手にあるかを確かめ、再生速度を落として形を覚えてから、少しずつ元の速さに近づけていくと仕上がりが安定します。
バッハが作曲した鍵盤楽器のための前奏曲とフーガの曲集。全24調を網羅し、対位法の頂点とされる名曲集
「平均律クラヴィーア曲集」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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