説明
付点リズムによるフランス風序曲の性格で知られるフーガの前に、快活なニ長調の前奏曲が置かれています。2曲で『平均律クラヴィーア曲集』第1巻の第5番の組をなします。
4分の4拍子の中で、右手が16分音符の音型を途切れることなく弾き続け、左手は8分音符の低音で拍を刻みます。この組み合わせのまま和声が進んでいき、終盤では音型の流れが崩れて、急速なパッセージと和音による即興的な結びへと向かいます。音域はニ2からロ5までで、61鍵に収まります。
中級レベルで、このデータでは約2分24秒、718音です。課題は右手の16分音符を最後まで均等な粒で保つことと、左手の低音を軽く切って音楽の推進力を支えることです。両手の役割がはっきり分かれているので、手の色分けで見ると構造が分かりやすい曲です。再生速度を落として右手の型を覚え、A-Bループで終盤の自由な部分だけを繰り返すと、全体の仕上げが効率よく進みます。
バッハが作曲した鍵盤楽器のための前奏曲とフーガの曲集。全24調を網羅し、対位法の頂点とされる名曲集
「平均律クラヴィーア曲集」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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