説明
フラット4つの変イ長調で、優美な主題と黒鍵の多い手の配置が特徴の4声フーガです。『平均律クラヴィーア曲集』第1巻の第17番で、この巻はシャープ系・フラット系を問わずすべての調を巡る、1722年の前奏曲とフーガの曲集です。
変イ長調、4分の4拍子の4声フーガです。優雅で流れのよい主題が4つの声部を渡り歩き、落ち着いた明るさのある響きを作ります。144秒で884音と、演奏時間に対して音の数はやや控えめで、音域はC2からC6までで、61鍵の鍵盤に収まります。黒鍵を多く含む調のため、指使いの組み立てが白鍵中心の調とは大きく異なります。
難易度は上級です。4声を弾き分ける技術に加え、黒鍵の多い調での手の配置に慣れることが求められます。優美な主題をどの声部でも同じ表情で歌わせることも大切な課題です。再生速度を落として楽譜表示で調号と臨時記号を確かめ、手の色分けで4声の受け持ちを整理してください。指使いが定まりにくい箇所はA-Bループで繰り返し、流れが途切れない運指を見つけてから速度を戻していきましょう。
バッハが作曲した鍵盤楽器のための前奏曲とフーガの曲集。全24調を網羅し、対位法の頂点とされる名曲集
「平均律クラヴィーア曲集」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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