説明
短く引き締まった主題から、驚くほど多くの組み合わせを引き出すハ短調のフーガです。小さな枠の中に対位法の技法が凝縮されています。1740年代初め頃にまとめられた『平均律クラヴィーア曲集』第2巻で、2組目の前奏曲とフーガのうちのフーガにあたります。
ハ短調の4分の4拍子、4声のフーガです。短く引き締まった主題が各声部に順に現れ、主題同士が間を詰めて重なり合う部分も含みながら、緊張を高めていきます。音域はハ2からハ6までなので、61鍵で弾き通せます。
中級レベルで、このデータでは約1分59秒、649音です。音数は多くないものの、4声を両手で受け持つため、内声の主題を埋もれさせずに弾き分けることが課題になります。片手で2声を保つ箇所では、指の置き換えも必要です。再生速度を落として主題の入りを一つずつ確かめ、手の色分けでどの声部をどちらの手が弾くかを整理すると、譜読みが進めやすくなります。
バッハが作曲した鍵盤楽器のための前奏曲とフーガの曲集。全24調を網羅し、対位法の頂点とされる名曲集
「平均律クラヴィーア曲集」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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