説明
ソナタ第25番の終楽章です。カッコウの鳴き声を模したとされる音型が主題に取り入れられ、この動機がソナタ全体の「カッコウ」という愛称の由来とされています。小規模な3楽章のソナタを、明るく短くまとめる楽章です。
ト長調、4分の2拍子のヴィヴァーチェ。軽快なテンポで、遊び心のある明るい雰囲気が貫かれます。親しみやすい主題が繰り返し戻ってくる構成で、その間に挟まる部分との対比が楽章に変化を与えています。演奏時間は2分弱ですが音数は1268と多く、1秒あたり12音を超えます。音域はト1からト6までで、76鍵の鍵盤に収まります。
難易度は中級。短さながら音数は多く、軽やかさを保ったまま弾き切る技術が求められます。速く弾こうとすると音が硬くなりやすいので、まずは再生速度を落とし、主題の弾むリズムを手の色分けで確かめながら覚えるとよいでしょう。A-Bループで主題の部分を繰り返して軽さの感覚を身につけてから、全体を通すのがおすすめです。
ベートーヴェンの初期作品をはじめ、古典派・ロマン派を代表するピアノソナタを収録。複数楽章にわたる本格的な作品が並ぶ
「ピアノソナタ」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン (1770-1827)
ドイツ・ボンに生まれ、ウィーンで活躍した作曲家で、古典派からロマン派への橋渡しをした音楽史上最大級の存在です。晩年に聴力を失いながらも創作を続け、交響曲やピアノソナタで革新的な形式と激しい感情表現を追求しました。ピアノ曲では「エリーゼのために」や32曲のピアノソナタが広く親しまれています。本サービスでは、「エリーゼのために」やOp.49の2つのソナタ、初期のピアノソナタの各楽章、変奏曲などを収録しています。
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