説明
1809年作、テレーゼ・フォン・ブルンスヴィク伯爵令嬢に献呈されたソナタ第24番の終楽章です。2楽章だけの小さなソナタで、歌心に満ちた第1楽章に対し、この楽章が活発な性格でバランスをとっています。
嬰ヘ長調、4分の2拍子のアレグロ・ヴィヴァーチェ。跳ねるような軽快なリズムが全体を通して続き、短い動機が左右の手の間で素早く受け渡されます。技巧的な派手さよりも、機敏さと愛らしさを感じさせる仕上がりです。演奏時間は3分弱で音数は1812。音域は嬰ヘ1から嬰イ6までで、第1楽章よりさらに高音域まで広がります。
難易度は中級。3分弱の短い時間に軽快な動きが詰め込まれ、リズムの弾みを保つ技術が必要です。第1楽章と同じく黒鍵の多い調なので、指の置き場所を早めに決めておくことが安定につながります。手の色分けで動機の受け渡しを確かめ、A-Bループで速い受け渡しの箇所を区切って、再生速度を少しずつ上げていくとよいでしょう。
ベートーヴェンの初期作品をはじめ、古典派・ロマン派を代表するピアノソナタを収録。複数楽章にわたる本格的な作品が並ぶ
「ピアノソナタ」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン (1770-1827)
ドイツ・ボンに生まれ、ウィーンで活躍した作曲家で、古典派からロマン派への橋渡しをした音楽史上最大級の存在です。晩年に聴力を失いながらも創作を続け、交響曲やピアノソナタで革新的な形式と激しい感情表現を追求しました。ピアノ曲では「エリーゼのために」や32曲のピアノソナタが広く親しまれています。本サービスでは、「エリーゼのために」やOp.49の2つのソナタ、初期のピアノソナタの各楽章、変奏曲などを収録しています。
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