説明
ソナタ第6番の中間楽章、アレグレットです。このソナタには緩徐楽章がなく、この楽章がメヌエットに相当する位置を占めています。前後の速い楽章に比べて落ち着いたテンポで、歌うような旋律が丁寧に歌われます。
ヘ短調、4分の3拍子。主部の短調の陰りをまとった旋律線と、それを包む穏やかな伴奏の対比が、この楽章の情感を静かに深めています。中間部は変ニ長調に移り、和音の響きが柔らかく広がって、主部の陰りとの対照を際立たせます。演奏時間は3分弱、音数は1233。音域は変イ1からヘ6までで、低音域まで使われます。
難易度は中級。3分弱という短い時間の中で、旋律の抑揚を丁寧に描き出す表現力が問われます。伴奏が旋律を覆わないよう、左右の音量の釣り合いを意識してください。手の色分けで旋律がどちらの手にあるかを確かめ、主部と中間部の境目をA-Bループで繰り返すと、短調から長調へ移るときの色の変化を弾き分ける感覚がつかめます。
ベートーヴェンの初期作品をはじめ、古典派・ロマン派を代表するピアノソナタを収録。複数楽章にわたる本格的な作品が並ぶ
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作曲家について
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン (1770-1827)
ドイツ・ボンに生まれ、ウィーンで活躍した作曲家で、古典派からロマン派への橋渡しをした音楽史上最大級の存在です。晩年に聴力を失いながらも創作を続け、交響曲やピアノソナタで革新的な形式と激しい感情表現を追求しました。ピアノ曲では「エリーゼのために」や32曲のピアノソナタが広く親しまれています。本サービスでは、「エリーゼのために」やOp.49の2つのソナタ、初期のピアノソナタの各楽章、変奏曲などを収録しています。
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