説明
変ホ長調のK.474は、隣接するK.475と調性を共有し、対をなす一組として構成されたと考えられるソナタです。落ち着いた歩みの中で旋律線が丁寧に紡がれ、単一楽章の中に穏やかな抑揚が保たれています。続くK.475との対比を意識して演奏すると、より一層その性格が際立ちます。元来はチェンバロのための作品ですが、ピアノでもその穏やかな表情を十分に伝えることができます。
ヴァイオリンソナタのピアノパートなど、幅広い編成のソナタ作品を収録。古典派からロマン派まで多彩なスタイルが並ぶ
作曲家について
ドメニコ・スカルラッティ (1685-1757)
イタリア・ナポリに生まれ、後半生をポルトガルとスペインの宮廷で過ごした作曲家です。同じ1685年生まれのバッハ、ヘンデルと並び称される存在で、555曲にのぼる単一楽章の「ソナタ」を残したことで知られています。スペイン舞曲の要素や大胆な跳躍を取り入れた独創的な鍵盤書法が特徴です。本サービスにはK.455、K.491など47曲を収録しています。
スカルラッティの作品一覧を見る →