説明
ブルグミュラー「25の練習曲」作品100の巻頭曲です。ドイツに生まれパリで活動した作曲家が、1851年に出版したこの曲集は、一曲ごとに標題と明確な技術目標を持つ短い練習曲を25曲並べたもので、170年を経た今も入門教材の定番であり続けています。「素直な心」という題は、装飾を持たないこの曲の性格をそのまま言い表しています。
ハ長調の4拍子。右手が歌う旋律を、左手が分散和音の伴奏で一定に支える、曲集でもっとも単純な構造です。和声は主要三和音が中心で、途中で短調に陰る場面もなく、8小節のまとまりが素直に積み重ねられていきます。
狙いは、旋律と伴奏を別の音量で弾き分けることにあります。両手を同じ強さで打つと、左手の分散和音が旋律を覆ってしまいます。右手だけを歌わせ、左手は一段下げて途切れさせない——この一点を最初の曲で身につけることが、続く24曲すべての土台になります。
ブルグミュラーが作曲した初心者向けの練習曲集。曲ごとに標題が付き、技術と音楽表現を同時に学べる定番教材
「25の練習曲 Op.100」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
この曲で身につけること
曲集の第1番。「素直な心」という題のとおり、飾らずになめらかに旋律を歌うレガートの練習です。
練習のポイント
- 旋律の音と音の間にすき間ができないよう、次の指が鍵盤を押してから前の指を離します。
- フレーズの終わりの音は、そっと置くように小さく。0.75倍速で終わり方だけをループするのも効果的です。
この曲で試せる練習ガイド
「エリーゼのために」冒頭を練習する:最初の15分
冒頭のミとレ♯の往復から、左手の入り、両手の合わせ方まで。収録曲を開いて試せる15分の練習例と、次に進む目安をまとめました。
流れる音符の読み方と、それを使った練習
音符の位置・長さ・色・明るさが何を表しているか、ガイドラインやペダル表示、楽譜表示への切り替えまで、画面の読み方をまとめました。
自分のMIDIファイルを用意して開くには
使ってよいMIDIファイルの入手先、このプレーヤーで見やすいファイルの条件、トラック・ペダル・音量の扱い、よくあるトラブルと直し方をまとめました。
難易度とスコアの読み方、次の曲の選び方
初級・中級・上級の区分と、1〜10の難易度スコアがどう計算されているか、そしてそれを使って次に弾く曲を選ぶ方法を説明します。
長続きする練習記録のつけ方
練習時間が何から記録されるか、自己評価と習熟度、1日の区切りと連続日数の数え方、記録をなくさないための書き出しと読み込みを説明します。
作曲家について
ヨハン・ブルグミュラー (1806-1874)
ドイツに生まれ、後半生をパリで過ごした作曲家です。バレエ音楽「ラ・ペリ」の作曲でも知られますが、今日最も親しまれているのは「25の練習曲」Op.100に代表される教育用ピアノ曲集で、初学者にも弾きやすい親しみやすい旋律が特徴です。本サービスでは、「素直な心」「アラベスク」をはじめ、25の練習曲 Op.100の第1番から第18番を収録しています。
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