曲のページには「初級」「中級」「上級」の難易度と、「難易度スコア」として「3 / 10」のような1〜10の数字が表示されます。曲一覧でも、難易度の横に同じ数字が添えられています。どちらも目安ですが、数字が何から計算されているかを知っておくと、どこまで信じてよいか、何を自分で確かめるべきかがわかります。
難易度スコアの計算方法
出発点は曲ごとに付けた3段階の区分で、初級が1点、中級が4点、上級が7点から始まります。そこに音の密度、つまり曲全体のノート数を演奏時間で割った「1秒あたりの音数」に応じて、3音以上・5音以上・8音以上でそれぞれ1点ずつ、最大3点を加えます。
さらに、使う音域が76鍵を超える曲には1点を加えます。鍵盤の端から端まで手が動く曲は、音数には表れない移動の難しさがあるためです。合計は10点で頭打ちになります。結果として、初級の曲はおおむね1〜4、中級は4〜8、上級は7〜10に収まり、区分の境目では重なります。
例を挙げると、ブルグミュラー「25の練習曲」の「素直な心」(初級、1秒あたり約6.5音)は3、モーツァルトのソナタ K.545 第1楽章(初級、約9.6音)は4です。中級ではバッハの平均律第1巻のハ長調の前奏曲(約3.8音)が5、インヴェンション第1番(約6.6音)が6になります。
スコアに表れないもの
密度は曲全体の平均なので、ほとんどがゆっくりで一箇所だけ速いパッセージがある曲は、実際より低く出ます。また、左右の手の独立、和音のつかみにくさ、装飾音、ペダル、音色の弾き分けといった難しさは数字に入っていません。ゆっくりした曲が低い点でも、音楽的にやさしいとは限りません。
そのため、スコアの1点差はほぼ同じと考え、まず区分を見て、スコアは同じ区分の中で比べるのに使うのがおすすめです。気になる曲は、実際に流れる音符で聴いて、自分が苦手な要素が含まれていないかを確かめましょう。
一覧ページの使い方
難易度別のページでは、初級・中級・上級の曲がスコアの低い順に並んでいるので、上から順に取り組めます。カテゴリ別のページでも「並び替え」を「やさしい順」にすると、好きな曲集の中でやさしい曲から見られます。作曲家別のページでは、作品ごとに難易度とスコアを見比べられます。
小さめの電子キーボードを使っている場合は、曲一覧の「鍵盤数」で「61鍵まで」「76鍵まで」を選ぶと、その鍵盤の範囲に収まる曲に絞り込めます(音域を読み取れなかった曲は、絞り込んでも表示されたままです)。曲のページの「音域」にも、何オクターブ・何鍵の範囲を使うかが表示されます。
次の曲を選ぶ
目安は、いま弾ける曲と同じか1点高いスコアの曲を選び、新しく覚えることを一つに絞ることです。拍子が変わる、調が変わる、左手が伴奏から旋律になる、といった変化を一曲につき一つずつ増やしていくと、無理なく進めます。
迷ったら、試しに0.5倍の速度で、短いループを使って片手ずつ数分弾いてみてください。その日のうちに片手ずつなら弾けそうだと感じたら、手の届く曲です。順番に迷うときは、目標の曲に向けて曲を並べた「練習コース」も参考になります。各曲で身につけることと練習のポイントが書かれています。