説明
去っていった者を見送ったあとの静けさを描くように、落ち着いた和声の連なりで書かれた曲が「なぐさめ」です。「25の練習曲」作品100の第13曲で、前曲「別れ」に続けて置かれています。2曲を続けて弾くと、別れの緊張がここで静かにほどけていくのが分かります。
穏やかなテンポの中で、和音を伴う旋律が丁寧に歌われます。ハ長調・4拍子のこの曲の音域はちょうど3オクターブと曲集の中でも狭く、大きな移動がないぶん、和声の移り変わりそのものが聴きどころになります。音数も控えめで、一音一音を響かせる余裕があります。
和音を伴った旋律をレガートで歌わせるのが、この曲の練習の中心です。和音を弾くとき、旋律にあたる最上声だけを保持して次へつなぐには、指を替えながら音を保つ操作が要ります。ペダルに頼らず指でつなぐ練習をしておくと、同じ書法が出てくる後の曲でも困りません。
ブルグミュラーが作曲した初心者向けの練習曲集。曲ごとに標題が付き、技術と音楽表現を同時に学べる定番教材
「25の練習曲 Op.100」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ブルグミュラー (1806-1874)
ドイツに生まれ、後半生をパリで過ごした作曲家です。バレエ音楽「ラ・ペリ」の作曲でも知られますが、今日最も親しまれているのは「25の練習曲」Op.100に代表される教育用ピアノ曲集で、初学者にも弾きやすい親しみやすい旋律が特徴です。本サービスでは、「素直な心」「アラベスク」をはじめ、25の練習曲 Op.100の第1番から第18番を収録しています。
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