説明
冒頭から狩猟ホルンの合図が鳴り響く、狩りの場面を描いた一曲です。「25の練習曲」作品100の第9曲で、18世紀以来の狩りの音楽の決まった書き方——完全5度や3度の重音と、8分の6拍子の駆ける拍——をそのまま引き継いでいます。
付点リズムに乗った力強い音型が繰り返され、重音とアクセントが馬の疾走を思わせます。ハ長調の8分の6拍子で駆け出したあと、中間部では調を変えて一度落ち着きますが、すぐに狩りの光景へ戻ります。1分足らずの中に500を超える音があり、曲集の前半では最も動きの多い曲です。
この曲集で初めて中級と評価される曲で、求められるのは力強いタッチと正確なリズムです。8分の6拍子を2拍として大きく捉えること、アクセントを腕の重みで出して叩かないこと。音量を上げようとして指先だけに力を込めると、音が硬くなり狩りの勢いが失われます。
ブルグミュラーが作曲した初心者向けの練習曲集。曲ごとに標題が付き、技術と音楽表現を同時に学べる定番教材
「25の練習曲 Op.100」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ブルグミュラー (1806-1874)
ドイツに生まれ、後半生をパリで過ごした作曲家です。バレエ音楽「ラ・ペリ」の作曲でも知られますが、今日最も親しまれているのは「25の練習曲」Op.100に代表される教育用ピアノ曲集で、初学者にも弾きやすい親しみやすい旋律が特徴です。本サービスでは、「素直な心」「アラベスク」をはじめ、25の練習曲 Op.100の第1番から第18番を収録しています。
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