流れる音符の画面は、上から下へ進む時間軸です。一本の帯が一つの音で、横の位置がどの鍵盤か、縦の長さがどれだけ押さえ続けるかを表し、帯の下端が鍵盤に届いた瞬間が弾くタイミングです。この約束事さえつかめば、楽譜を読むのが苦手でも、どの鍵盤をいつ押すかが目で追えるようになります。
位置・長さ・明るさを読む
画面の下には88鍵の鍵盤が描かれ、音符はそれぞれ自分の鍵盤の真上を落ちてきます。下端が鍵盤に触れたら押し、上端が通り過ぎたら離す、というのが基本です。帯が長ければ長い音、短ければ短い音で、どんなに短い音でも見落とさないよう最低限の高さは確保して描かれます。鳴っている間は、鍵盤のほうも光ります。
帯の明るさは音の強さを表しています。強く弾く音ほど明るく、弱い音ほど落ち着いた色で描かれるので、旋律のどこが山なのか、伴奏がどれだけ控えめかが色の濃淡でわかります。黒鍵の音は、同じ色を少し暗くして白鍵の音と区別しています。
設定(歯車のボタン、またはEキー)の「ガイドライン表示」には3種類の線があります。「オクターブライン (C)」はすべてのドの位置に、「スケールライン (E-F)」はミとファの境目に縦線を引きます。どちらも黒鍵をはさまずに白鍵が並ぶ場所なので、近くの線から数えれば音の名前がすぐわかります。「ビートライン」は拍ごとの横線で、小節線にあたる線は太く描かれるので、拍を数えながら弾けます。
色は「トラック」ごとに分かれる
音符の色は、MIDIファイルのトラックごとに決まります。アプリが右手か左手かを推測しているのではなく、1つ目のトラックが青、2つ目が緑、3つ目が紫というように順に色が割り当てられます。このサイトの曲はほとんどが上の段と下の段で別々のトラックになっているため、結果として両手が別の色で流れてきます。ただし、音符のない空のトラックを含むファイルなどでは、片方の手が3番目の紫で流れてくることもあります。
ただし、どちらの段が1つ目のトラックになっているかはファイルによって異なります。曲を開いたら最初の数秒で、どちらの色が鍵盤の高い側に落ちてくるかを確かめてから練習を始めましょう。また、上の段に書かれた音を左手で取る箇所があっても、色は段のまま変わりません。手の割り振りは、最後は楽譜と自分の手で決めることになります。
色分けがいちばん役立つのは片手練習です。再生速度を落とし、片方の色だけを目で追って、その手だけを自分のピアノで一緒に弾きます。もう片方の手はアプリが鳴らしてくれるので、片手で弾いていても曲全体の響きの中で練習できます。音符が詰まって見分けにくいときは、設定の「ノート速度」で落ちる見た目の速さだけを変えられます(テンポは変わりません)。
ペダル表示の見方
画面左上の「Soft」と「Sustain」の表示は、ファイルに記録されたソフトペダルとダンパーペダル(右のペダル)の状態です。表示は踏み込みの深さに応じて満ちますが、音のほうは一定以上踏まれているかどうかで切り替わるだけで、深さに応じて変わるわけではありません。ダンパーペダルが踏まれている間は鍵盤を離した音も鳴り続け、ソフトペダルが踏まれている間は音量がやや小さくなります。表示は設定の「表示」→「ペダルインジケーター」で切り替えられます。
注意したいのは、ペダルの情報を含まないファイルが多いことです。このサイトの曲も、楽譜にペダル記号が書かれている場合にだけペダルの情報が入っています。表示が動かないのは「ペダルを使わない」という意味ではなく、「ファイルに書かれていない」という意味です。ペダルの踏み方は、楽譜と自分の耳で判断してください。たとえばショパンの前奏曲 Op.28-20(ハ短調、4/4拍子の和音の曲)は、ペダルの情報を含む一曲です。
楽譜表示と組み合わせる
楽譜つきの曲では、プレーヤー右上のボタン(「楽譜を表示」)か、設定の「表示」→「楽譜表示」で、流れる音符を楽譜に切り替えられます。今鳴っている音が楽譜の上で光り、演奏中の小節に帯がかかり、ページは再生に合わせて自動で進みます。音符や小節をクリックすると、その位置へ移動します。元の表示に戻すには同じボタン(このときは「落下ノーツを表示」)をもう一度押します。
おすすめは、まず流れる音符で音の高さとリズムの形をつかみ、慣れてきたら楽譜表示に切り替えて、同じ音が楽譜ではどう書かれているかを確かめる、という順番です。こうすると、耳と目で覚えた曲が、少しずつ楽譜の読み方にもつながっていきます。なお、演奏モード中は常に流れる音符で表示され、自分で開いたMIDIファイルには楽譜表示はありません。