説明
オーストリア南部シュタイアーマルク地方に由来する、素朴な足取りの3拍子の民俗舞曲スティリエンヌを題材にした曲です。この曲は「25の練習曲」作品100の第14曲にあたります。19世紀のパリでは、こうした各地の舞曲を題材にしたサロン小品が広く好まれていました。
跳ねるリズムが全体を貫き、旋律は短い動機を繰り返しながら進みます。ト長調の3拍子ですが、ワルツのように滑らかに流れるのではなく、一歩ずつ踏みしめるような拍の重さが、この舞曲の性格を決めています。40秒に満たない短い曲です。
中級に分類される曲で、課題はリズムの性格づけにあります。3拍を均等に並べると、ただの3拍子になってしまいます。1拍目に体重を置き、2拍目と3拍目を軽く返す——その重心の置き方を守ったまま、旋律を歌わせられるかどうかが分かれ目です。テンポを上げすぎないほうが舞曲らしく響きます。
ブルグミュラーが作曲した初心者向けの練習曲集。曲ごとに標題が付き、技術と音楽表現を同時に学べる定番教材
「25の練習曲 Op.100」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ブルグミュラー (1806-1874)
ドイツに生まれ、後半生をパリで過ごした作曲家です。バレエ音楽「ラ・ペリ」の作曲でも知られますが、今日最も親しまれているのは「25の練習曲」Op.100に代表される教育用ピアノ曲集で、初学者にも弾きやすい親しみやすい旋律が特徴です。本サービスでは、「素直な心」「アラベスク」をはじめ、25の練習曲 Op.100の第1番から第18番を収録しています。
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