収録曲以外にも、標準MIDIファイル(.mid / .midi)なら何でも流れる音符で再生できます。ただし、同じ曲でもファイルの作り方によって見やすさは大きく変わります。ここでは、このプレーヤーが実際にファイルをどう扱うかをもとに、練習に向いたファイルの条件を説明します。
使ってよいファイルを手に入れる
このサイトの収録曲は、パブリックドメインやクリエイティブ・コモンズのライセンスで楽譜と演奏データを公開しているMutopia Projectのものです。各曲のページにある「Mutopia Projectで楽譜を見る」から、元の楽譜とファイルの出典を確認できます。同じプロジェクトには、ここに収録していない曲もあります。
自分で楽譜作成ソフトに入力した曲を、MIDIとして書き出すのも確実な方法です。一方、著作権が残っている曲や、他人が作った編曲のファイルは、配布元のライセンスを確認してください。なお、開いたファイルはブラウザの中だけで読み込まれ、サーバーに送られることはありません。
ファイルを開く
ホームの「MIDIファイルを読み込む」ボタンを押すか、「MIDIプレーヤー」のページで「MIDIファイルを選択またはここにドラッグ」と書かれた枠にファイルを置きます。読み込むと、曲名の下に「長さ」「ノート数」「トラック」の数が表示されます。トラック数は、このあと説明する色分けを確かめるのに役立ちます。
再生を始めると、最初の音の前に1小節分の無音が入ります。これはプレーヤーが付け加えるもので、手を鍵盤に置く準備の時間です。なお、自分で開いたファイルには楽譜表示がなく、練習タイマーも動きません。練習時間を残したいときは、「練習」ページの練習ストップウォッチか「記録を追加」を使ってください。
プレーヤーがファイルをどう扱うか
音符の色はトラックごとに決まり、8色を順番に使います。楽器の指定は使わず、すべてのトラックをピアノの音で鳴らします。打楽器のトラックもピアノの音として鍵盤に落ちてくるので、ピアノ以外のパートは書き出す前に外しておくのがおすすめです。88鍵の範囲外の音は画面に表示されません。
音の強さ(ベロシティ)は、音量と帯の明るさの両方に反映されます。ダンパーペダル(CC64)とソフトペダル(CC67)はペダル表示に出て、音にも反映されます。チャンネル音量(CC7)とエクスプレッション(CC11)もチャンネルごとに反映されるので、ファイルの中で決めた左右のバランスはそのまま再生されます。
練習に向いたファイルの条件
いちばん大事なのは、右手と左手が別のトラックになっていることです。楽譜作成ソフトなら、大譜表の上の段と下の段をそれぞれ別の譜表として入力して書き出せば、たいていトラックも分かれます。こうすると両手が別の色で流れてきて、片手練習がしやすくなります。
そのほか、楽器をピアノにしておく、強弱記号を反映してベロシティに変化をつける、ペダルを表示したいならペダル記号を入力しておく、冒頭のテンポを正しく設定しておく(画面のBPM表示は冒頭のテンポから計算されます)、曲の前に余計な無音を入れない、といった点に気をつけると、見やすく練習しやすいファイルになります。
よくあるトラブルと直し方
すべての音が同じ色で流れてくる場合は、両手が1つのトラックにまとまっています。楽譜作成ソフトで左右の手を別々の譜表に分けて書き出し直してください。トラック数が多すぎて色がばらばらな場合は、声部ごとに分かれているので、手ごとにまとめ直すと見やすくなります。
片方のパートだけ極端に小さい、または聞こえない場合は、そのチャンネルの音量(CC7やCC11)がファイルの中で低く設定されています。ソフト側で音量の設定を見直してください。音がいつまでも鳴り続けて濁る場合は、ペダルが踏まれたまま離されていない可能性があります。「Sustain」の表示が満ちたままになっていないか確認しましょう。
ヘッダーの「MIDI読込」や曲のページからファイルを開いたときに「ファイルの保存に失敗しました。ファイルサイズが大きすぎる可能性があります。」と表示された場合は、ページ間でファイルを受け渡せる大きさを超えています。「MIDIプレーヤー」のページから直接開いてみてください。ピアノ曲のMIDIファイルは通常小さいので、不要なトラックやコントロール情報が大量に含まれていないかも確認しましょう。