説明
止まらない早口を音に写した「おしゃべり」は、細かい音が息つく間もなく続く曲です。「25の練習曲」作品100の第17曲にあたります。人の様子を戯画的に描く小品は19世紀のサロン音楽の定番で、この曲集にも「小さな集会」「心配」など、人の振る舞いを題材にした曲がいくつも並んでいます。
短い音型が途切れずに繰り返され、30秒足らずの中に290近い音が詰め込まれています。ヘ長調で書かれ、小節の短い8分の3拍子は区切りが次々と過ぎていくため、それ自体が休まない印象をつくります。音域は4オクターブ半近くに及びます。
速い動きの中でも一音ずつを明瞭に保つことが目標です。速度を上げると音が団子になり、おしゃべりではなくざわめきになってしまいます。指を高く上げず、鍵盤の近くで小さく確実に動かすこと。まず遅いテンポで一音ずつの輪郭を作り、そこから少しずつ速度を上げるのが確実です。
ブルグミュラーが作曲した初心者向けの練習曲集。曲ごとに標題が付き、技術と音楽表現を同時に学べる定番教材
「25の練習曲 Op.100」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ブルグミュラー (1806-1874)
ドイツに生まれ、後半生をパリで過ごした作曲家です。バレエ音楽「ラ・ペリ」の作曲でも知られますが、今日最も親しまれているのは「25の練習曲」Op.100に代表される教育用ピアノ曲集で、初学者にも弾きやすい親しみやすい旋律が特徴です。本サービスでは、「素直な心」「アラベスク」をはじめ、25の練習曲 Op.100の第1番から第18番を収録しています。
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