説明
16分の9拍子という珍しい拍子で軽快に駆け抜ける、15曲からなる3声シンフォニア集の最後の曲です。半音ずつ上がってきた調の配列はここでロ短調に至り、第14番の穏やかな変ロ長調の後、曲集は短調の引き締まった響きの中で幕を閉じます。
1小節3拍の各拍が16分音符3つに分かれる細かな複合拍子で、軽快に駆け抜けるような動きが生まれます。3つの声部が主題を受け渡しながら、速い音型を絶えず交わし合います。88秒で670音、音域はC#2からB5までで、61鍵の鍵盤に収まります。
細かな拍のまとまりを保ちながら、速い動きの中で3つの声部を明瞭に弾き分けることが、この上級曲の課題です。まず再生速度を大きく落として3つずつのまとまりを感じ取り、楽譜表示で主題の現れる位置を確認してください。手の色分けで左右の分担を整理し、速い音型が重なる箇所はA-Bループで繰り返して、軽さを失わないように少しずつ速度を上げていきましょう。
2声インヴェンションの発展形として作曲された3声の対位法練習曲集。より複雑なポリフォニーを学べる。BWV787-801
「3声のシンフォニア」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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