説明
シャープ4つのホ長調で、3つの声部が8分の9拍子の穏やかな揺れの中で歌い交わす3声シンフォニア第6番です。曲集の配列では変ホ長調の第5番に続く曲で、バッハはこの曲集で長短15の調を取り上げることにより、学習者にさまざまな調で弾く経験を与えています。
この8分の9拍子は、1小節が3拍、各拍が3つに分かれる複合拍子です。86秒で503音と音の密度は中程度です。音域はB1からB5までで、最低音のB1は61鍵の電子ピアノ(C2から)の範囲を下回りますが、オクターブをずらせば61鍵でも全音を弾けます。
中級の曲として求められるのは、3拍のまとまりを感じ取り、細かな音を拍の中に流し込むことで、それが曲の性格をつくります。シャープの多い調なので、まず再生速度を落として楽譜表示で臨時記号を確かめ、手の色分けで中声部の受け持ちを決めてください。声部が受け答えするところをA-Bループで繰り返すと、拍の揺れを保ったまま3声を弾く感覚がつかめます。
2声インヴェンションの発展形として作曲された3声の対位法練習曲集。より複雑なポリフォニーを学べる。BWV787-801
「3声のシンフォニア」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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