説明
穏やかな表情の中に精密な対位法を組み立てた変ロ長調の曲で、締めくくりのロ短調の第15番の直前に置かれた3声シンフォニア第14番です。第13番のイ短調から一転し、柔らかな長調の響きに移ります。
4分の4拍子の中で、3つの声部が主題を受け渡しながら進みます。75秒で613音と、短い演奏時間に対して音の密度は高めです。C2からB♭5までの音域なので、61鍵の鍵盤で弾き通せます。フラット2つの調で、黒鍵の扱いにもある程度慣れが必要です。
表情は穏やかでも音は細かく、中級ながら、声部の受け渡しを正確に行いつつ柔らかな響きを保つことが求められます。再生速度を落として主題がどの声部に移るかを楽譜表示で確認し、手の色分けで中声部の受け持ちを決めておきましょう。音が重なる箇所はA-Bループで区切って練習し、強く弾きすぎずに3声をそろえることを意識すると、この曲の落ち着いた響きが生きてきます。
2声インヴェンションの発展形として作曲された3声の対位法練習曲集。より複雑なポリフォニーを学べる。BWV787-801
「3声のシンフォニア」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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