説明
演奏時間72秒とここに収めた15曲で最も短い、小気味よくまとまったヘ長調の3声シンフォニア第8番です。曲集の後半の入口にあたり、前の第7番のホ短調から一転して、明るく軽快な長調の響きに戻ります。
4分の4拍子の中で、短い主題が3つの声部に素早く受け渡され、声部同士が追いかけ合うように進みます。72秒で557音と、短い時間に多くの音が詰まっており、軽快な動きが全体を通して途切れることなく続きます。C2からB♭5までの音域は、61鍵のキーボードにちょうど収まります。
テンポが軽快なぶん、3声がそろって走り出すと音が団子になりやすく、中級の段階では各声部の音の粒をそろえることが求められます。再生速度を落として主題の受け渡しを楽譜表示で確認し、手の色分けで中声部をどちらの手で取るかを決めてください。慣れてきたら少しずつ速度を上げ、A-Bループで主題が重なる箇所を繰り返すと、軽さを保ったまま弾き通せるようになります。
2声インヴェンションの発展形として作曲された3声の対位法練習曲集。より複雑なポリフォニーを学べる。BWV787-801
「3声のシンフォニア」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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