説明
第11番と同じ8分の3拍子の流れるような拍の運びが、曲集の終盤で再び現れるイ短調の3声シンフォニア第13番です。第12番の華やかなイ長調の後に置かれ、同じ主音のまま陰りのある響きへと移ります。
主題は3つの声部に受け渡され、小さな拍子の中で途切れずに流れながら短調の和声を形づくります。106秒で630音、音域はE2からC6までで、61鍵の鍵盤に収まります。調号のない調で譜面は読みやすいものの、短調の和声に伴う臨時記号が随所に現れます。
上級の課題は、小さな拍子の中で旋律の流れを途切れさせず、なおかつ3声の重なりを濁らせないことです。指を動かすだけでは平板になりやすく、主題が現れるたびに声部ごとの表情を変える意識が大切です。再生速度を落として楽譜表示で臨時記号を確かめ、手の色分けで声部の受け持ちを整理してください。A-Bループで長いフレーズを繰り返し、息の長い歌い方を身につけましょう。
2声インヴェンションの発展形として作曲された3声の対位法練習曲集。より複雑なポリフォニーを学べる。BWV787-801
「3声のシンフォニア」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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