説明
8分の3拍子という小さな拍子をとり、流れるような拍の運びが特徴の、ト短調の3声シンフォニア第11番です。4分の4拍子や4分の3拍子の多い曲集の中で目立つ存在で、ト長調の第10番と同じ主音をもつ短調の曲にあたります。
1小節が短く、拍は1小節を大きく1つにとらえるように進みます。3つの声部は途切れずに流れ続け、主題がそれぞれの声部に現れては他の声部と重なります。109秒で518音、音域はD2からC6までで、61鍵の鍵盤に収まります。ここに収めた15曲の中では音の数が少ない部類で、細かな音型よりも流れを途切れさせないことに重きが置かれています。
音の数は特に多くありませんが、小さな拍子の中で3声を長く途切れずに流し続けることと、和声の変化に応じた表情づけが求められるため、上級とされています。1小節ずつ区切って弾くと流れが止まってしまうため、数小節を一つの息で弾く意識が大切です。再生速度を落としてフレーズのまとまりを楽譜表示で確かめ、手の色分けで声部の受け持ちを整理し、A-Bループで長いフレーズ単位の練習を重ねてください。
2声インヴェンションの発展形として作曲された3声の対位法練習曲集。より複雑なポリフォニーを学べる。BWV787-801
「3声のシンフォニア」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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