説明
第6番の穏やかなホ長調から、同じ主音のまま陰りのあるホ短調へ移る、3声シンフォニアの第7番です。曲集の後半に向かうにつれて各曲の性格の幅はさらに広がっていき、この曲はその中で短調の沈んだ表情を担います。前の曲との明暗の対比が聴きどころの一つです。
曲集の中でも音の多い部類に入り、4分の3拍子で101秒に725音を数えます。細かな音の動きを含む3つの声部が絡み合いながら短調の和声を形づくります。D2より低い音もC6より高い音も使わないので、61鍵で弾けます。
表情の落ち着いた曲でありながら音の数が多いため、中級の課題は、細かな動きに気を取られて旋律の線が途切れないようにすることです。まず再生速度を落とし、楽譜表示で各声部の旋律の形を確かめてください。手の色分けで、右手が2声を受け持つ箇所を把握しておくと指使いが決めやすくなります。音が込み入る部分はA-Bループで繰り返し、響きを整えながら仕上げていきましょう。
2声インヴェンションの発展形として作曲された3声の対位法練習曲集。より複雑なポリフォニーを学べる。BWV787-801
「3声のシンフォニア」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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