説明
1838年に出版された4曲のマズルカ Op.33の第1曲です。ショパンは生涯を通じて故郷ポーランドの民族舞踊マズルカを書き続け、その数は50曲を超えます。この曲は曲集の冒頭に置かれた、短く素朴な一曲です。
嬰ト短調、4分の3拍子。付点音符を含む独特の三拍子の揺れと、民謡的な旋律の親しみやすさが魅力の小品です。演奏時間は2分半ほど、音数は491と少なく、1秒あたり3音程度のゆったりとした密度です。音域は嬰ト1からロ5までで、そのままでは低音域が61鍵の範囲を下回りますが、オクターブをずらせば61鍵でも全音を弾けます。
演奏時間は2分半ほどで大きな技術的難所はありませんが、マズルカらしい微妙なアクセントの置き方を身につける必要があります。マズルカでは2拍目や3拍目にアクセントが置かれることが多く、楽譜どおりの均等な拍では舞曲らしさが出ません。再生速度を落としてリズムの揺れを繰り返し聴き、A-Bループで冒頭の旋律を何度も弾いて、素朴な舞曲の雰囲気を大切にしながら拍の感じ方をつかんでください。
ポーランドの民族舞曲をもとにした作品群。祖国への想いが込められた、ショパンの魂の音楽
「マズルカ」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
フレデリック・ショパン (1810-1849)
ポーランドに生まれ、パリを拠点に活躍した作曲家で、ほぼピアノ曲のみを作曲したことで知られる稀有な存在です。祖国への望郷の念をマズルカやポロネーズに込める一方、バラードや練習曲では詩的な旋律と革新的な和声を融合させました。本サービスでは、「革命」をはじめとする練習曲、バラード第1番・第4番、ノクターン、前奏曲集 Op.28などを収録しています。
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