説明
ショパンが最も早い時期に出版したマズルカのひとつ、マズルカ Op.6-1 嬰ヘ短調です。Op.6は4曲からなる曲集で、この曲はその冒頭に置かれています。マズルカはポーランドの民俗舞曲に由来する3拍子の踊りで、ショパンは生涯を通じてこのジャンルを書き続けました。この曲は、その先に続く数多くのマズルカへの出発点として聴くこともできます。
嬰ヘ短調、4分の3拍子。ポーランド舞曲特有の弾むリズムに、若きショパンならではの繊細な和声感覚が重ねられています。マズルカでは2拍目や3拍目にアクセントが置かれることが多く、拍の重みが小節ごとに揺れ動くのが特徴です。演奏時間は1分40秒ほどの短い曲です。
中級レベルで、音数は889音とそれほど多くありませんが、リズムの反復の中に生まれる細かな表情の変化を丁寧に描くことが求められます。音域はF♯1からC♯7までと広く、61鍵のキーボードには収まりません。まず再生速度を落として左手の拍の取り方を確かめ、手の色分けで旋律と伴奏の役割を見分けてから、テンポを戻して舞曲の揺れを探るとよいでしょう。
ポーランドの民族舞曲をもとにした作品群。祖国への想いが込められた、ショパンの魂の音楽
「マズルカ」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
フレデリック・ショパン (1810-1849)
ポーランドに生まれ、パリを拠点に活躍した作曲家で、ほぼピアノ曲のみを作曲したことで知られる稀有な存在です。祖国への望郷の念をマズルカやポロネーズに込める一方、バラードや練習曲では詩的な旋律と革新的な和声を融合させました。本サービスでは、「革命」をはじめとする練習曲、バラード第1番・第4番、ノクターン、前奏曲集 Op.28などを収録しています。
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