説明
1747年、ポツダムでフリードリヒ大王から与えられた主題による即興を求められたバッハは、6声のフーガをその場で即興することは控えたと伝えられています。帰郷後に王の主題で書き上げたのがこの6声のリチェルカーレで、同年『音楽の捧げもの』の一曲として王に献呈されました。6段の総譜の形で記されています。
ハ短調の2分の2拍子。半音階で下る王の主題が、6つの声部に順に現れて重なっていきます。3声のリチェルカーレの即興的な動きに比べ、こちらは古い様式に沿った落ち着いた歩みで、声部の厚みが聴きどころです。414秒で2693音、音域はBb1からC6までで、最低音は61鍵の鍵盤の左端より下ですが、オクターブをずらせば61鍵に収まります。
上級レベル。6つの声部を両手で受け持つため、声部の持ち替えと、長く保つ音を押さえ続ける指の配分が大きな課題です。再生速度を落として主題がどの声部に現れているかを聴き取り、A-Bループで区切った箇所を繰り返すとよいでしょう。手の色分けで、各声部がどちらの手に割り振られているかを確かめながら進めてください。
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作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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