説明
付点のリズムが堂々とした足取りを刻む、変ホ長調の行進曲です。1725年の『アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳』に収められており、この帳面には家族や知人の作品も書き込まれ、家庭での演奏と学習に使われました。番号に付いた「Anh.」はバッハ作と確かめられていない作品の印で、実際の作曲者はわかっていません。
変ホ長調の2分の2拍子。行進曲らしい明快な拍節が最後まで保たれます。73秒で357音、音域はBb1からC6までで、最低音は61鍵の鍵盤の左端より下ですが、オクターブをずらせば61鍵に収まります。
中級レベル。変ホ長調は黒鍵を3つ含み、初めは指の置き方に慣れが必要です。課題は、付点のリズムを甘くせず、2拍子の行進の足取りを保つことです。再生速度を落として付点の長さを確かめ、A-Bループで短いフレーズを繰り返しながら、手の色分けで右手の旋律と左手の低音の役割を見ていくとよいでしょう。同じ音楽帳のメヌエットやポロネーズと並べて弾くと、性格の違いがよく分かります。
特定の曲集に属さない単独のピアノ小品を集めたカテゴリ。多彩な性格を持つ作品が391曲並び、気軽に聴き比べられる
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作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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