説明
付点のリズムが大きな2拍の中でゆったり揺れる、フランス起源の4分の6拍子の舞曲ルールで、BWV 1006aでは華やかな前奏曲の直後に置かれています。この組曲は無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調BWV 1006をバッハが編曲したもので、自筆譜に楽器名はありませんが、リュートかリュート・チェンバロのためと見られています。ルールはバッハの組曲では珍しい楽章です。
ホ長調で、気品のあるゆったりした揺れが続きます。151秒で355音と音の密度は低く、音域はD#2からC#5までで、61鍵の鍵盤に収まります。
中級レベル。音数は少ないものの、遅いテンポの中で付点のリズムを鋭くしすぎず、大きな拍の流れを保つことが課題です。再生速度を落として付点の長さを聴き取り、A-Bループで一つのフレーズを繰り返しながら、旋律と低音の釣り合いを手の色分けで確かめるとよいでしょう。前奏曲との対比を意識して続けて聴くと、この楽章の落ち着きがよく伝わります。
特定の曲集に属さない単独のピアノ小品を集めたカテゴリ。多彩な性格を持つ作品が391曲並び、気軽に聴き比べられる
「ピアノ小品」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
バッハの作品一覧を見る →