説明
ニ短調・8分の12拍子の「10度のカノン」で、後から入る声部が先の声部の旋律を10度(1オクターヴと3度)離れてなぞります。1751年に出版されたバッハ晩年の『フーガの技法』には、ひとつの主題から導いたフーガと並んで、こうしたカノンが4曲収められています。本サイトではコントラプンクトゥス第14番として掲載していますが、通常はフーガではなくカノンとして番号付けされます。
声部は2つだけで、12度のカノンと同じく、前半の組み合わせが後半では上下を入れ替えて戻ってきます。271秒で1396音と、4曲のカノンの中では音の密度が比較的低く、音域はD2からD6までで、61鍵の鍵盤に収まります。
上級レベルで、2声それぞれの線を独立させ、どちらが先行しているかを聞き手に伝えることが課題です。手の色分けで両声部を見分け、A-Bループで区切った箇所を再生速度を落として練習してください。楽譜表示で前半と後半を見比べると、声部の入れ替えがよく分かります。
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作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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