説明
2つの声部が1オクターヴ離れて追いかけ合う、ニ短調・16分の9拍子の「オクターヴのカノン」です。後から入る声部が先の声部と同じ旋律をなぞり、両声とも主題を変形した旋律を速い音符で運びます。ひとつの主題からフーガとカノンを導き出したバッハ晩年の曲集『フーガの技法』(1751年出版)の一曲です。本サイトではコントラプンクトゥス第12番の名で掲載していますが、一般的な番号付けではカノンはフーガとは別に扱われます。
声部は2つだけですが、269秒で2304音、1秒あたり約8.5音と密度が高く、音域はD2からBb5までで、61鍵の鍵盤に収まります。
上級レベル。声部は2つですが、同じ旋律がずれて重なるため、どちらの声部も同じ明瞭さで聞かせることが課題です。手の色分けで先行する声部と追いかける声部を見分け、A-Bループで区切った箇所を再生速度を落として練習するとよいでしょう。楽譜表示で、旋律が1オクターヴ離れて繰り返される様子を確かめられます。
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作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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