説明
拍の前で弾みをつけて始まり、2拍子の速い推進力で進むホ長調のブーレで、BWV 1006aでは終曲ジーグの直前に置かれた舞曲です。前奏曲・ルール・ロンド形式のガヴォット・メヌエット・ブーレ・ジーグからなるこの組曲は、無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番BWV 1006をバッハ自身が編曲したもので、自筆譜は楽器を明記していませんが、リュートかリュート・チェンバロが想定されています。
ブーレはフランス起源の速い舞曲です。ヴァイオリンの単旋律に低音が書き加えられ、鍵盤では2声の形で響きます。149秒で355音、音域はB1からC#5までで、最低音は61鍵の鍵盤の左端より1音下ですが、オクターブをずらせば61鍵に収まります。
中級レベル。音数は少なめですが、ブーレの弾むリズムと2拍子の推進力を保つことが課題です。再生速度を落としてアウフタクトの入り方を確かめ、A-Bループでフレーズを繰り返しながら、手の色分けで旋律と低音の関係を見ていくとよいでしょう。原曲のヴァイオリン版と聴き比べると、加えられた低音の役割がよく分かります。
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作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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