説明
後から入る声部が先の声部の旋律を12度(1オクターヴと5度)離れてなぞる、ニ短調・2分の2拍子の「12度のカノン」で、前半で示された組み合わせが後半では声部の上下を入れ替えて現れます。出典の『フーガの技法』は1751年に出版された曲集で、ひとつの主題から一連のフーガとカノンを展開しています。ここではコントラプンクトゥス第13番として掲載していますが、標準的な版ではカノンはフーガと別に番号が付けられます。
2つの声部だけで書かれています。12度の音程で書かれた対位法は、上下を入れ替えても成り立つように組まれています。233秒で1897音、音域はC#2からBb5までで、61鍵の鍵盤に収まります。
上級レベル。2声が12度離れて同じ旋律を追うため、両手がそれぞれ独立した線を明瞭に弾く必要があります。A-Bループで区切った箇所を再生速度を落として練習し、手の色分けで先行する声部を確かめてください。楽譜表示で、声部の上下が入れ替わる後半の形を前半と比べてみるのもよいでしょう。
特定の曲集に属さない単独のピアノ小品を集めたカテゴリ。多彩な性格を持つ作品が391曲並び、気軽に聴き比べられる
「ピアノ小品」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
バッハの作品一覧を見る →