説明
フランス語の「クーラント」ではなくイタリア語で「コレンテ」と題された、ト長調・8分の3拍子の速く流れるイタリア型の舞曲です。パルティータ第5番BWV 829ではアルマンドに続いて置かれ、落ち着いたアルマンドのあとに組曲へ勢いをもたらし、続くサラバンドの静けさとの対比も際立たせます。
小さな3拍子の単位が速く進み、細かい音符が途切れず流れていきます。旋律は両手の間で受け渡され、前半・後半を繰り返す二部形式で書かれています。音域はG1からD6までとアルマンドと同じく広く、約97秒で562音です。
上級の曲で、速いテンポの中で両手の受け渡しを滑らかにつなげることと、一定のテンポ感を最後まで保つことが仕上がりを左右します。8分の3拍子は1小節を一拍として感じると前進する流れが生まれます。再生速度を落として手の色分けで受け渡しを確かめ、A-Bループで指が絡みやすい箇所を繰り返してから、少しずつ速度を戻してください。
バロック時代の組曲形式の作品。様々な舞曲が連なり、バッハのパルティータは鍵盤音楽の最高傑作とされる
「パルティータ」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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