説明
装飾を含む流麗な旋律が細かい音符の流れの中に展開する、ト長調・4分の4拍子のアルマンドです。パルティータ第5番BWV 829で、冒頭のプレアンブルムに続く最初の舞曲にあたります。第5番は1730年に単独で出版され、翌年6曲がまとめて『クラヴィーア練習曲集』第1部として刊行されました。長調で書かれているのは第1番、第4番、第5番だけで、第5番は明るく軽やかな性格を持っています。
アルマンドは中庸な速さの舞曲で、この曲は前半・後半を繰り返す二部形式です。音域はG1からD6までと広く、約3分7秒で910音と、組曲の中でも演奏時間の長い楽章です。
上級の曲で、長い句を息切れさせずに運ぶ持久力と、右手の装飾を明るく響かせる技術が求められます。演奏時間が長いぶん、どこで音楽が高まり、どこで落ち着くのかという全体の見通しが重要です。楽譜表示で曲の区切りを確かめ、再生速度を落として装飾の入る箇所を聴き取り、A-Bループで部分ごとに仕上げていくと、全体をまとめやすくなります。
バロック時代の組曲形式の作品。様々な舞曲が連なり、バッハのパルティータは鍵盤音楽の最高傑作とされる
「パルティータ」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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