説明
付点リズムの重々しい序奏、歌うようなアンダンテ、速いフーガ風の部分の3つから成る、パルティータ第2番ハ短調BWV 826の冒頭楽章です。バッハの6つのパルティータは、プレルディウム、シンフォニア、ファンタジア、序曲、プレアンブルム、トッカータと、それぞれ異なる名前と形式の冒頭楽章を持ち、第2番はシンフォニアで始まります。1727年に単独で出版され、1731年に『クラヴィーア練習曲集』第1部に収められました。
序奏では付点リズムが重い和音に乗り、アンダンテでは右手の歌うような旋律を低音が一定の歩みで支え、終盤は3拍子のフーガ風の速い音楽になります。拍子は部分ごとに変わります。音域はC2からC#6まで、約2分50秒で1926音と、規模の大きな楽章です。
上級の曲で、3つの部分それぞれに異なる弾き方が求められます。序奏では和音の重さと付点の鋭さ、中間部では長い旋律を歌わせる力、終盤のフーガ風の部分では両手の独立と速さが課題です。A-Bループで部分ごとに区切って練習し、再生速度を落として切り替わりの箇所を確かめ、手の色分けで終盤の両手の受け渡しを追ってください。
バロック時代の組曲形式の作品。様々な舞曲が連なり、バッハのパルティータは鍵盤音楽の最高傑作とされる
「パルティータ」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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