説明
ジョプリンが初めて出版したラグで、1899年3月に世に出ました。半年後に出る《メイプルリーフ・ラグ》の陰に隠れがちですが、彼の名が楽譜の表紙に載った最初の一曲にあたります。表紙には「ピックト・バイ・スコット・ジョプリン、アレンジド・バイ・チャールズ・N・ダニエルズ」と記され、当時まだ無名の黒人作曲家が単独では出版されにくかった事情をうかがわせます。
「オリジナル・ラグ」という題のとおり、性格の異なる楽節を次々と並べていくト長調の曲で、後年の彼の作品ほど各楽節の関係が計算されていません。そのぶん、ひとつひとつの旋律は素朴で覚えやすく、初期ラグタイムの寄せ集め的な作り方をそのまま残しています。
ジョプリンの他のラグより音数が少なめで、中級曲の中でも取りかかりやすい部類です。左手の低音と和音の交替を正確に保ち、右手のシンコペーションをその上に乗せること。楽節ごとに表情を変えると、寄せ集めの構成が欠点ではなく変化として聴こえてきます。
スコット・ジョプリンを中心とした、シンコペーションを効かせたアメリカ発祥のラグタイム音楽を収録。ジャズ誕生の土壌となった軽快なジャンル
「ラグタイム」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
スコット・ジョプリン (1868-1917)
アメリカ・テキサス州に生まれたアフリカ系アメリカ人の作曲家で、「ラグタイムの王」と呼ばれています。シンコペーションを効かせた軽快なリズムと洗練された和声を融合させ、「メイプルリーフ・ラグ」の大ヒットによりジャンルを一躍全国的に広めました。本サービスには「ジ・エンターテイナー」や「イライト・シンコペーションズ」など18曲を収録しています。
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