説明
妻フレディ・アレクサンダーを結婚からわずか10週間で亡くした直後に書かれた「コンサート・ワルツ」です。妻の死は1904年、曲の出版は翌1905年で、彼の作品の中でも際立って翳りの濃い一曲として知られます。表紙には一人の女性の肖像が置かれ、題名が誰を指すのかは今も分かっていません。
ラグタイムを3拍子のワルツに移し替えた珍しい試みで、シンコペーションは残しながら、2拍子の跳ねる推進力は消えています。曲は次々と調を移り、明るいト長調から陰のある響きへ、そしてまた戻るという道筋をたどります。
3拍子でありながら右手が拍の裏に入り続けるため、この中級曲では二つのことを同時にやる必要があります。ワルツとして1拍目に重心を置くことと、そこからずれる右手を支えることです。速く弾くと単なるワルツになり、この曲の翳りは出てきません。
スコット・ジョプリンを中心とした、シンコペーションを効かせたアメリカ発祥のラグタイム音楽を収録。ジャズ誕生の土壌となった軽快なジャンル
「ラグタイム」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
スコット・ジョプリン (1868-1917)
アメリカ・テキサス州に生まれたアフリカ系アメリカ人の作曲家で、「ラグタイムの王」と呼ばれています。シンコペーションを効かせた軽快なリズムと洗練された和声を融合させ、「メイプルリーフ・ラグ」の大ヒットによりジャンルを一躍全国的に広めました。本サービスには「ジ・エンターテイナー」や「イライト・シンコペーションズ」など18曲を収録しています。
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