説明
1974年に振付家ケネス・マクミランがロイヤル・バレエのために作ったバレエ《エリート・シンコペーションズ》は、ジョプリンの音楽で踊られ、このラグから題名を採っています。《スティング》によるラグタイム復興の熱が、演奏会からバレエの舞台まで広がっていた時期のことです。曲そのものは1902年にジョン・スタークから出版されました。
題名の「エリート」が示すとおり、洗練された身ごなしを持つヘ長調の曲で、旋律は跳ねながらもどこか端正です。楽節ごとに右手の音型が変わり、単純な反復に陥らない構成になっています。演奏時間はジョプリンの作品の中では長めです。
5分近い長さを一定のテンポで通すことが、この中級曲の最初の関門です。楽節が変わるたびに速くなったり遅くなったりしがちなので、全曲を一つの脈で貫くことを目標にしてください。シンコペーションは強く叩いて作るものではなく、左手の拍が正確であれば自然に浮かび上がります。
スコット・ジョプリンを中心とした、シンコペーションを効かせたアメリカ発祥のラグタイム音楽を収録。ジャズ誕生の土壌となった軽快なジャンル
「ラグタイム」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
スコット・ジョプリン (1868-1917)
アメリカ・テキサス州に生まれたアフリカ系アメリカ人の作曲家で、「ラグタイムの王」と呼ばれています。シンコペーションを効かせた軽快なリズムと洗練された和声を融合させ、「メイプルリーフ・ラグ」の大ヒットによりジャンルを一躍全国的に広めました。本サービスには「ジ・エンターテイナー」や「イライト・シンコペーションズ」など18曲を収録しています。
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