説明
シカゴのウィル・ロシター社から1906年に出版されたラグです。《メイプルリーフ・ラグ》の成功から7年を経て、ラグタイムの流行そのものは頂点を過ぎつつあり、ジョプリンはこの時期、出版者を転々としながらニューヨークへ向かっていました。
3分ほどの簡潔な変ロ長調の曲で、楽節ごとの性格の差ははっきりしています。右手のシンコペーションは規則的で、ジョプリンのラグの基本形を素直に示した作りです。音数も中程度で、全体を見通しやすい構成になっています。
ラグタイムの型を学ぶうえで扱いやすい中級曲です。左手は低音・和音・低音・和音という往復を崩さず、右手はその上で拍の裏に入る——この基本の噛み合わせだけで曲が成立します。どの楽節も似た作りなので、音色や強弱で差をつけると単調さを避けられます。
スコット・ジョプリンを中心とした、シンコペーションを効かせたアメリカ発祥のラグタイム音楽を収録。ジャズ誕生の土壌となった軽快なジャンル
「ラグタイム」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
スコット・ジョプリン (1868-1917)
アメリカ・テキサス州に生まれたアフリカ系アメリカ人の作曲家で、「ラグタイムの王」と呼ばれています。シンコペーションを効かせた軽快なリズムと洗練された和声を融合させ、「メイプルリーフ・ラグ」の大ヒットによりジャンルを一躍全国的に広めました。本サービスには「ジ・エンターテイナー」や「イライト・シンコペーションズ」など18曲を収録しています。
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