説明
ラグタイムを全米の流行にした一曲で、1899年、ミズーリ州セダリアの出版者ジョン・スタークが世に出しました。ジョプリンは楽譜1部につき1セントの印税を受け取る契約を結び、この曲は数十万部を売って、彼に「ラグタイムの王」の名と、作曲だけで暮らす道をもたらしました。題名はセダリアにあったメイプル・リーフ・クラブに由来します。
ラグタイムは行進曲から形を受け継いだ音楽で、変イ長調のこの曲も16小節の楽節をAABBACCDDと並べて組み立てられています。左手が低音と和音を交互に打つ上で、右手が拍を外した音型を刻み続ける——その噛み合わせがラグタイムの推進力そのものです。後半の楽節は下属調の変ニ長調に移ります。
この中級曲の難所は左手にあります。低音と和音を行き来する跳躍が全曲を通して続き、ここが乱れるとリズムの土台ごと崩れます。そしてジョプリンは楽譜に「速く弾くな。ラグタイムを速く弾くのは決して正しくない」と印刷させました。テンポを上げるほどこの曲は平板になります。
スコット・ジョプリンを中心とした、シンコペーションを効かせたアメリカ発祥のラグタイム音楽を収録。ジャズ誕生の土壌となった軽快なジャンル
「ラグタイム」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
スコット・ジョプリン (1868-1917)
アメリカ・テキサス州に生まれたアフリカ系アメリカ人の作曲家で、「ラグタイムの王」と呼ばれています。シンコペーションを効かせた軽快なリズムと洗練された和声を融合させ、「メイプルリーフ・ラグ」の大ヒットによりジャンルを一躍全国的に広めました。本サービスには「ジ・エンターテイナー」や「イライト・シンコペーションズ」など18曲を収録しています。
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