説明
アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713)の作品をクレメンティが鍵盤用に編んだ一曲です。コレッリはヴァイオリンのための音楽で名を残した作曲家で、その旋律は18世紀を通じて器楽の手本とされ続けました。100年近く前の音楽を初学者の教材として選んだところに、クレメンティの教本の性格が表れています。
ニ長調の2分の2拍子。200音、40秒足らずの小品です。ガヴォットは2拍子の舞曲で、小節の途中から始まるのが特徴ですが、ここでは踊りの機能より旋律の素直さが前に出ています。左手は和音の骨格を置くだけで、書法は徹底して簡素です。
初級レベル。2分の2拍子は、4つ数えるのではなく2つの大きな拍として感じることが鍵になります。細かく数えると音楽が重くなり、ガヴォットらしい軽さが出ません。弱起で始まるフレーズの区切りを、拍ではなく旋律の形で捉えること。
クレメンティが1801年に出版したピアノ教本。バロック・古典派の名曲をピアノ独奏用に編曲した50のレッスンからなる
「ピアノ演奏法の芸術 Op.42」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ムツィオ・クレメンティ (1752-1832)
イタリア・ローマに生まれ、若くしてイギリスに渡り、ロンドンを拠点にピアニスト・作曲家・楽器製造業者として活躍しました。「ピアノ奏法の父」とも呼ばれ、教則本「グラドゥス・アド・パルナッスム」やソナチネ集は今日も学習者の定番教材となっています。本サービスでは、「きらきら星」の主題やハイドン・モーツァルトの旋律を用いた教本 Op.42の小品と、ソナチネ Op.36-1の楽章を収録しています。
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