説明
ベートーヴェンの作品に基づく一曲です。1801年にこの教本が出たとき、ベートーヴェンは30歳、ウィーンで活動する現役の作曲家でした。同じ年に《月光》ソナタとして知られる Op.27-2 が書かれています。過去の巨匠だけでなく、生きて活動している同時代人の音楽を初学者の教材に選んだところが、この曲集の際立った点です。
ニ長調の3拍子。692音、80秒ほどで、この教本では音数の多い部類に入ります。ワルツとして書かれていますが、19世紀に流行する回転する舞曲というより、まだ素朴な3拍子の小品という佇まいです。右手の旋律が主役で、左手は3拍子を支えます。
初級レベル。音数が多いので、速く弾こうとすると拍が乱れやすくなります。ワルツは1拍目の重みで回る舞曲なので、その支点が揺れると全体が崩れます。左手の1拍目を一定に保ち、その上に右手を乗せること。
クレメンティが1801年に出版したピアノ教本。バロック・古典派の名曲をピアノ独奏用に編曲した50のレッスンからなる
「ピアノ演奏法の芸術 Op.42」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ムツィオ・クレメンティ (1752-1832)
イタリア・ローマに生まれ、若くしてイギリスに渡り、ロンドンを拠点にピアニスト・作曲家・楽器製造業者として活躍しました。「ピアノ奏法の父」とも呼ばれ、教則本「グラドゥス・アド・パルナッスム」やソナチネ集は今日も学習者の定番教材となっています。本サービスでは、「きらきら星」の主題やハイドン・モーツァルトの旋律を用いた教本 Op.42の小品と、ソナチネ Op.36-1の楽章を収録しています。
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