説明
約38秒、196音という小ささのメヌエットで、フランス組曲第6番ホ長調BWV 817の中で最も短い楽章です。メヌエットは17〜18世紀の宮廷で広く踊られた舞曲で、バッハの組曲ではサラバンドとジーグの間に挟まれる軽い舞曲の代表格です。この組曲では華やかな舞曲が続くなか、小さな休符のような役割を果たします。
ホ長調、4分の3拍子。メヌエットは中庸な速さの3拍子で、1拍目に軽い重みを置いた落ち着いた足取りが特徴です。前半・後半を繰り返す二部形式の短い楽章で、その小さな枠の中に、旋律と低音の二つの線がすっきりと書かれています。音域はE2からA5までです。
組曲の中で音数が最も少ないため、まず通して弾ける形にしやすい楽章です。ただし簡素なぶん、音の長さや切り方のわずかな違いがそのまま聴こえます。再生速度を落として1拍目と2・3拍目の重さの違いを聴き取り、楽譜表示で旋律の区切りを確かめながら、優雅な3拍子の流れを作ってください。
バッハが作曲した6つの鍵盤楽器のための組曲。バロック時代の舞曲形式を優雅に取り入れた作品群
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作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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