説明
バッハの「フランス組曲」第5番ト長調は、6曲の中でも特に親しまれている組曲で、1722年の「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」にも書き込まれています。アルマンド、クーラント、サラバンド、ガヴォット、ブーレ、ルール、ジーグの7曲からなり、このアルマンドはその開始楽章です。
ト長調、4分の4拍子。演奏時間は約1分40秒、音数は560です。アルマンドは中庸なテンポの4拍子の舞曲で、右手の16分音符の流れるような旋律を、左手が落ち着いた動きで支えます。前半と後半の2部分からなり、前半は属調のニ長調に向かい、後半で主調のト長調に戻るという、バロック舞曲の典型的な形で書かれています。
中級レベルで、長い旋律線をなめらかに保つことが求められます。課題は、16分音符の動きを均一にそろえつつ、和声の変わり目でフレーズの方向を感じることです。D2からC6までの音域は、61鍵の鍵盤の中に収まります。再生速度を落として手の色分けで旋律と伴奏を確かめ、A-Bループで区切って練習すると、組曲の冒頭にふさわしい穏やかな流れが作れます。
バッハが作曲した6つの鍵盤楽器のための組曲。バロック時代の舞曲形式を優雅に取り入れた作品群
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作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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