説明
フランス組曲第6番ホ長調BWV 817で、サラバンドのあとに続く舞曲群の一つです。ガヴォットはフランス宮廷で好まれた舞曲で、バッハは組曲の中心となる4つの舞曲の間に、こうした軽い舞曲を挟んで変化をつけました。組曲の中では短く、音数も少ない部類に入り、重さのない明るい性格を持っています。
ホ長調、4分の4拍子。ガヴォットは小節の途中、2拍分の弱起から始まるのが特徴で、その入り方が独特の弾むような拍節感を生みます。前半・後半を繰り返す二部形式で、旋律ははっきりした句読点を持ち、聴いていて区切りがつかみやすい書き方です。音域はE2からB5まで、約50秒で251音です。
同じ組曲のブーレやジーグに比べると音数はほぼ半分で、フランス組曲に取り組み始める入口として選びやすい楽章です。課題は弱起の扱いで、小節の頭ではなくフレーズの区切りに向かって弾く感覚が必要です。A-Bループでフレーズの入りから次の区切りまでを繰り返し聴くと、拍の重さがどこにあるかが体でつかめます。
バッハが作曲した6つの鍵盤楽器のための組曲。バロック時代の舞曲形式を優雅に取り入れた作品群
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作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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